【仕事観】新聞は「誰かに話す前提」で読む!朝5時に先輩を起こした新人時代

2026/10/21

★ コミ太の営業ショー、開演! ★

新聞を毎朝読んでいるのに、商談で話題にできた記憶がない。

そんな営業の方は、少なくないと思います。

コミ太「ぬおっ!読んでるのに話せない……。原因は何なのだ?」

原因は、読む量でも、記事の難しさでもないと筆者は考えています。

読み終えたあとに、誰にも話していないことです。

この記事では、新聞を「誰かに話す前提」で読む方法をお渡しします。

筆者の新人時代の体験と、今日から使える3つのステップです。

【要点】
・読んだだけの記事は、商談の場で使える形では残りにくいです。
・「誰かに話す前提」で読むと、記事の選び方と頭への残り方が変わります。
・3ステップで始められます(相手を決める、3行で要約、一言足す)。

野村證券のリテール営業で全国約7,000名中1位を4度。

いまは、大手がやらないWebやAI、小回りの利いたアナログ戦略で、お客様の売上に貢献する総合商社「コミッターズ」を経営しています。川口です。

この記事の流れ

  1. 新聞、「読んだだけ」で終わってない?

  2. 朝5時!寮で先輩に日経の考察を話した

  3. 「話す前提」で、何が変わる?

  4. 営業に効く読み方、3ステップ!

  5. 話す相手がいないときは?

  6. 今週やること、5つだけ!

  7. 読んだ量より、話した回数!小テスト付き

新聞、「読んだだけ」で終わってない?

営業の世界では、「新聞を読みなさい」とよく言われます。

お客様との雑談の種になり、業界の動きもつかめるからです。

ところが、読んでいるのに使えない、という声もよく聞きます。

筆者の見方では、そこには次の流れがあります。

  1. 目についた順に読む

  2. 読み終えたら、新聞を閉じる

  3. 昼には、何を読んだか思い出せない

  4. 商談では、結局いつもの話をする

コミ太「ぬおっ!3番、耳が痛いのだ。昼ごはんは覚えてるのに!」

特に、毎朝欠かさず読んでいる真面目な人ほど、この流れに入りがちだと感じます。

読むこと自体が目的になり、読み終えた時点で満足してしまうからです。

読んだだけの記事は、商談の場で使える形では残りにくいです。

頭に入れたつもりでも、言葉にしていない情報は、すぐに薄れていきます。

これは、読む人の能力の問題ではありません。

読み方に「出口」がないことが原因だと筆者は考えています。

新聞を読んだだけで終わる人の4つの流れを矢印でつないだ図

朝5時!寮で先輩に日経の考察を話した

筆者が野村證券に入社したとき、営業の同期は約500人いました。

新人時代の寮には、決まりごとがありました。

1年上の先輩を朝5時に起こし、日経新聞の記事について、自分の考察を話すことです。

★ 朝5時。起こして、話す。それがルール! ★

朝5時に話すには、その前に読み終えていなければなりません。

そこで、新聞店に「朝4時にポストへ入れてほしい」と頼みに行きました。

すると、お店の方に笑われました。

「毎年君の会社の新人が来るのよ」

当時の睡眠は、多くて3時間弱でした。

コミ太「3時間弱……ぬおっ!コミ太なら、たまご頭ごと眠りに落ちるぞ!」

いま振り返ると、この習慣で鍛えられたのは、知識の量ではなかったと思います。

先輩に話すと決まっているので、読みながら「何を話すか」を探していたのです。

睡眠を削ることを勧めたいわけではありません。

持ち帰ってほしいのは、「話す前提」という読み方の型だけです。

「話す前提」で、何が変わる?

話す前提で読むと、新聞の読み方は3つの点で変わると筆者は考えています。

1つ目:記事の選び方が変わる!

目についた順に読むのではなく、話す相手の顔を思い浮かべて、記事を選ぶようになります。

全部を読もうとしなくなるので、時間も短くなります。

2つ目:頭に残るものが変わる!

話すためには、短くまとめる必要があります。

目指すのは、「何が起きて、なぜ大事か」を3行で言える状態です。

見出しだけでなく、そこまで読むようになります。

3つ目:商談での使い方が変わる!

ニュースの紹介で終わりません。

「お客様にとって、この記事は何を意味するか」まで、一言で添えられるようになります。

ここまで言えると、雑談が相手の仕事の話につながります。

「読むだけ」と「話す前提」の差を並べると、こうなります。

  • 「目についた順」と「相手の顔で選ぶ」の差

  • 「見出しだけ」と「3行の要約」の差

  • 「ニュースの紹介」と「お客様への一言」の差

コミ太「3つとも、先に『話す』があるのだ。コミ太も話し相手を探すぞ!」

営業に効く読み方、3ステップ!

ここからは、筆者がおすすめする読み方です。

紙の新聞でも、ニュースアプリでもかまいません。

★ 覚えるのは、たった3ステップ! ★

ステップ1:話す相手を、先に1人決める

読む前に、今日話す相手を1人決めます。

上司、同僚、家族、今週会うお客様、誰でもかまいません。

相手が決まると、記事を探す目が変わります。

今週会うお客様を相手に選ぶと、そのまま商談の準備にもなります。

ステップ2:1本選んで、3行で要約!

相手に関係がありそうな記事を、見出しで1本だけ選びます。

読んだら、次の3行で要約します。

  • 何が起きたか

  • なぜ起きたか

  • これから何が変わりそうか

要約は、記事の言葉をそのまま写さず、自分の言葉に置き換えてください。

写しただけの要約は、話すときに口から出てきにくいものです。

自分の言葉で書いた3行は、そのまま話の台本になります。

ステップ3:「お客様にとって」を一言足す

最後に、自分の意見を一言足します。

営業なら、「この記事は、今週会うお客様の仕事にどう関係するか」を考えます。

正解かどうかは、気にしなくて大丈夫です。

大事なのは、自分の言葉で一言を作ることです。

商談で使うときは、次のような言い方ができます。

「今朝の新聞で○○の記事を読みました。御社の○○にも関係しそうだと思ったのですが、現場ではどう感じていらっしゃいますか。」

記事の紹介で終わらせず、相手に質問を返すのがポイントです。

相手の答えから、本当の困りごとが見えてきます。

なお、この3ステップで商談が必ずうまくいく、とは言いません。

保証はしません。

コミ太「ぬおっ、堂々と『保証しません』!正直な筆者を信じるぞ。ヨシ!」

新聞を話す前提で読む3ステップを番号付きで並べた図

話す相手がいないときは?

寮の先輩のように、毎朝話を聞いてくれる人がいるとは限りません。

その場合は、次の方法で「話す前提」をつくれます。

  • 3行の要約を、声に出して読む

  • チームのチャットに、1日1本だけ投稿する

  • 朝礼の1分を使って、1人ずつ順番に話す

どの方法でも、続けるコツは1日1本に絞ることです。

何本も話そうとすると、読む時間が長くなり、続かなくなります。

経営者や管理職の方なら、3つ目をチームの習慣にするのも一つの方法です。

話す場があると決まっていれば、読む側は自然と出口を探して読みます。

「新聞を読みなさい」と言うより、話す場を先に用意する。

その方が、部下は続けやすいと筆者は考えています。

コミ太「ぬおっ!出口は、人がいなくてもつくれるのだ。ヨシ、メモだぞ!」


今週やること、5つだけ!

今週は、次の5つを試してください。

  1. 話す相手を1人決める

  2. 見出しで1本だけ選ぶ

  3. 3行で要約する

  4. 「お客様にとって」を一言

  5. 実際に誰かに話す

5つ目の「実際に誰かに話す」が、出口です。

今週やること5つをチェック付きで並べたリスト

上の図を保存して、1週間のあいだ見返してください。

読んだ量より、話した回数!小テスト付き

新聞の読み方に、才能や学歴は関係ありません。

変えるのは、読み終えたあとの「出口」だけです。

新聞を営業の武器にするのは、読んだ量より、話した回数だと筆者は考えています。

営業は、才能ではなく設計で変えられます。


〈今日のおさらい〉

  • 読んだだけの記事は、商談の場で使える形では残りにくいです

  • 「誰かに話す前提」で読むと、選び方も頭への残り方も変わります

  • 相手を決める。3行で要約する。「お客様にとって」を一言足す


〈小テスト〉

筆者が新聞店に「ポストへ入れてほしい」と頼んだ時刻は、どれでしょう?

A 朝4時 B 朝5時 C 昼休み

答えはAです。「朝4時にポストへ入れてほしい」と頼みに行きました。

コミ太「Bを選んだのだ!朝5時は、先輩を起こす時間だったぞ。ぬおっ!」


〈明日の1アクション〉

明日の朝、話す相手を1人決めてください。

上司でも、家族でも、今週会うお客様でもかまいません。


コミ太「今日はここまで!睡眠を削らずにすむ型を教えてくれた筆者に、拍手なのだ!また来週!」

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※コミ太はコミッターズのマスコットで、実在の人物ではありません。